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| 産婦人科 |
部長 |
金子 尚仁 |
| 産婦人科 |
医長 |
赤塚 和彦 |
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| 婦人科の手術 |
■婦人科手術
◇ 流産手術や人工妊娠中絶術を除くと、年間手術件数は約90件です。
その内訳は以下の通りです。
・子宮全摘術20〜25件
・子宮筋腫核出術10〜15件
・卵巣腫瘍摘出術15〜20件
・帝王切開術15〜20件
・悪性腫瘍手術3〜4件
・その他10〜15件
◇ 帝王切開術や小手術以外は麻酔科医の管理のもとに、全身麻酔で行っています。
◇ 手術後の疼痛も、硬膜外麻酔の併用により、大部分の例で他の鎮痛剤をほとんど使用せずにコントロール可能となっています。
■腹式手術と腟式手術
◇ 子宮全摘術には腹式手術と腟式手術とがあります。
−)腹式手術は下腹部を縦あるいは横に切開して子宮を摘出するもの
−)腟式手術は下腹部を切開せずに、腟の方から子宮を摘出するもの
◇ 腟式手術の特長
1)下腹部に傷を残さない。
美容に意味からも重要で、精神的影響も少ないようです。
2)手術侵襲が小さい。
術後の腸管の癒着や腸閉塞、腹膜炎なども少なくなります。
3)したがって、治癒傾向が早い。
また早期離床が可能で、早ければ手術の翌日から歩行が可能となります。
4)長期的にみても、早期から家庭や職場に復帰可能となります。
◇ 一方欠点として、腟という狭い所から子宮を摘出するために手術が難しい、
摘出できる子宮の大きさには制限がある(一般に握りこぶし大まで、約500gまで)、出血量がやや多い、などがあります。
■当科の手術成績
◇ 平成6〜19年の子宮全摘術は386件でした。
◇ 当科では平成8年の途中から腟式手術を積極的に導入しています。
その結果、平成6〜8年は、腹式手術69件(82%)
腟式手術15件(18%) でしたが、
平成9年以降は、腹式手術81件(27%)
腟式手術221件(73%) となっています。
◇ 最近の5年間(平成15〜19年)でも、腹式手術35件(28%)、
腟式手術88件(72%)と、同様の状況です。
◇ このように、当科では「腟式手術」が主流となっています。
◇ 下腹部(骨盤内)の手術を行ったことがある場合には腟式手術ができないと言われることも多いようです。
しかし子宮筋腫核出術、卵巣腫瘍摘出術、不妊手術(卵管結紮術)、帝王切開術(1回のみ)、
あるいは虫垂炎の手術などを行ったことがある場合でも腟式手術ができないことはなく、
当科で腟式手術を行った例の約20%で、何らかの骨盤内手術を受けています。
◇ すなわち、骨盤内手術を受けていても、腟式手術は可能な場合があると言えます。
◇ 摘出子宮の重量を測定したものでは165例中22例(13%)は500g以上で、最大850gでした。
■子宮全摘術の予定の方へ
◇ 子宮全摘術を受ける予定の方で、お腹(下腹部)に傷をつけたくない方、
あるいは術後早めに家庭や職場に復帰しなければならない方、
そして子宮あるいは子宮筋腫がそれほど大きくない方(筋腫の直径が6〜7cm以下)などは、
ぜひ一度、腟式手術についてご相談ください。
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